プラハ旧市街広場の馬車ツアーが終了。プラハ市議会が賃貸契約を解除。

プラハ市の文化および動物福祉担当副市長であるイジー・ポスピーシル氏は声明で次のように述べています。
「旧市街広場の馬車待機場所に関する賃貸契約を解約するという決定は、動物福祉に責任ある姿勢をとろうとする市の長年にわたる取り組みの、論理的な帰結だと考えています。この措置は、プラハが現代的なヨーロッパの道を歩み、動物の良好な飼育・生活環境を一貫して尊重していく意思を明確に示すものです。」

市のデータによると、夏のアスファルト路面温度は50℃、路上では55℃に達することもあります。気温が高いため、馬車を引く馬は熱中症、過熱、発熱、そして死に至る危険性が非常に高くなっています。近年、暑さや過積載による馬の衰弱や死亡、馬車と自動車の衝突事故による動物の負傷といった事故が相次いでいます。

この決定は、プラハにとって歴史と現代性の間の明確な選択、つまりロマンチックな観光シンボルから、動物の権利と都市の持続可能性を中心とした現代的な価値観への移行を示すものです。