こんにちは。
プラハでワーキングホリデー中のちひろです。
折角チェコに来ているので、チェコと日本に関わることで、かつ現地にいるからこそできることをしたいと考え、ブログを書かせていただくことになりました。
今月から12月まで5回に渡りお送りします。
20年で起きたプラハの変化
私は幼少期チェコに住んでいた経験から、現在ワーキングホリデービザで再びプラハに滞在しております。今回は20年で起きたプラハの変化について、私の視点からお伝えしたいと思います。
※以下は私自身の体感も含まれており、事実とは必ずしも一致しない可能性がありますが、
ご了承ください。チェコに渡航される際の参考にしていただければ幸いです。
①英語が話せるチェコ人が増えたこと
20年前はまだ、日本と同様にチェコ人もあまり英語を話せないために、チェコ語を話せないであろう日本人を相手にやむを得ずチェコ語で話しかけてくる、といった感じでした。ですが今となっては、日本もチェコも英語教育が発達し、英語を介して互いの言語を学ぶ事も可能になりました。
https://www.businessinfo.cz/clanky/cesi-zlepsili-anglictinu-ukazuje-mezinarodni-vyzkum-i-poznatky-ceskych-jazykovek/
これは2019年のBusiness INFO.czの記事ですが、チェコの英語力が1年で2.1%も伸びたという記録があるようです。
実際に、私と同年代やそれより年下の方とお話しする中で、英語ができない方にであったことはまだ一度もありません。
②オンライン決済やデジタル化が進んだこと
以前は、紙の切符をたばこ屋のような場所で買って使っていましたが、現在は切符も定期券もプラハ内であればPid Lítačkaのアプリで購入可能です。そのため、外出する際に切符売り場を探すために早く家を出る必要もなくなりました。また、駅の改札外やトラムやバス内で販売機も設置されております。

改札外切符売り場

車内切符販売
大荷物を運ばなければいけない場合で、公共交通手段での移動を憚られる際にはBoltのアプリで車を呼ぶことが可能です。
またそのほかに、町中に自販機がとても増えたように思います。
具体的には以下のようなものがあります。
- Pilsner Urquell: The Original Beer Experienceの自販機(28. října 377/13, 110 00 Můstek, チェコ)
- Residence Monasteryのチケットの自販機(Strahovské nádvoří 1/132, 118 00 Praha 1-Strahov, チェコ)
Nový Smíchov Shopping Centreにポケモングッズの自販機があります。
(Plzeňská 8, 150 00 Praha 5-Smíchov, チェコ)
コーヒーの自販機(コーヒーマシン)は病院、ホテル、
スーパーマーケット、図書館、空港など至るところに見られます。
しかもかなり種類が豊富です。
20年前も飲み物の自販機はありましたが、ここまで沢山はありませんでした。
また、以下のように自販機とは異なるかも知れませんが、自動で利用できるものがとても増えています。
- ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港のUberを手配する機械 (Aviatická, 161 00 Praha 6, チェコ)
- ショッピングセンター パラディウム内のプリクラのような写真を撮れる機械 (Nám. Republiky 1078/1, 110 00 Petrská čtvrť, チェコ)
- Lidlのセルフレジの機械
他にもショッピングモールではお菓子・ケーキの自販機なども見かけます。
20年前は現金で払うことが殆どでしたが、今は殆どの飲食店ではクレジットカード決済が可能です。
コンサートや劇場のチケットも殆どの場合電子決済が可能です。
③治安が良くなったこと
https://econjournals.sgh.waw.pl/KSzPP/article/download/4373/4898↑この2024年論文によると、チェコの犯罪件数は過去15年近くに渡り減少傾向にあるといいます。
20年前は、大人たちが盗難の被害にあったという話を頻繁に耳にしましたが、ここ一年くらいチェコに滞在している方に聞く限り、誰からもそのような話を聞いておりません。
また、個人的な体感ですが、電車内や飲食店など人々の警戒心が弱くなったように感じます。
具体的にはプラハ城などの観光工スポットにおいては、2005年頃はバッグを抱えるように持ちながらとても警戒して歩いていた記憶ですが、最近では盗難の警戒どころか、自撮りをしていて他の方にぶつかるというような様子も目にします。
用心するに越した事はありませんが、治安を懸念してチェコへの渡航を躊躇する必要はあまりないかと思います。
④日本食のお店や飲食店が増えたこと
以前は日本食といえば二つくらい有名なところがあり、そこへ行く度に知っている誰かに会うといった印象でしたが、日本食やアジア系の飲食店がかなり増えたように思います。
Funwari Japanese Delights(Chopinova 6, 120 00 Praha 2-Vinohrady, チェコ)

Isai Ramen(Křenova 438/9, 162 00 Praha 6-Veleslavín, チェコ)
また、日本のお寿司とは少し異なるかも知れませんが、
回転ずしなどのお寿司のレストランも
体感では「ショッピングモールに行けば必ず1つはある」というくらい沢山あります。
MakaKiko Running Sushi
(Náměstí Republiky 1078, 110 00 Nové Město, チェコ)
また、以前はアジアンスーパーに行かなければ日本食はほぼ手に入らない印象でしたが、今はBILLAやLidlなど通常のスーパーにおいても、アジア系の調味料だけでなく、お寿司などの既製品も購入する事ができます。

Kauflandのお寿司
LidlではJapanese Style mochiというものがたまに売られています。

写真のものの他に、ピーナッツ味もありました。
⑤日本人に馴染みのある娯楽が増えたこと
また、日本から離れがたい理由として、娯楽の種類が少ないのでは?という不安があるかと思います。20年前の大人たちからすると、遊びに行く場所などは(多分ですが)カフェか美術館に行くくらいしかなかったのではないかと思います。映画館は存在しましたが、おそらくチェコの昔ながらの映画館が主流でした。
最近は日本のものに近いゲームセンターや映画館ができており、まだ日本ほど現地の人たちに馴染みがないようですが、大人でも楽しめる娯楽施設だと思います。
https://www.cinemacity.cz/static/cs/cz/about-us cinema cityはチェコに1999年からあるようなので、私が昔住んでいた頃には既に存在していたようです。しかし、私の周りで利用している方はまだいなかったように思います。
https://praguemorning.cz/gamecity-prague/ game city Pragueは2021年にできたようです。
⑥お土産や商品のバリエーションが増えて、暮らしが豊かになった事
プラハの街を見ていると、何においても日本関係の商品がかなり増えましたが、その中でも私にとって印象的なものは、漫画とテキストです。漫画のラインナップは日本でも特に売れているものが中心的ですが,「え、これがチェコ語で売られているんだ⁉︎」というような、(私にとっては)いわゆる”王道”ではない漫画を目にする事もあります。
日本人とチェコ人の感性の違いから来るものなのか分かりませんが、すこし面白いです。
テキストに関しては、2000年代初期は「皆が同じテキストを持っている。なぜならそれしか無いから。」という状態であった記憶があります。しかも当時はテキストといっても教科書タイプのものではなく、持ち歩いてチェコ人と話すときに取り出して使う、日常単語がまとめられた本がほんの少し存在するという感じでした。
ですが、今はかなり沢山テキストが出ており、
チェコ語の勉強の大変さをテキストのせいにはできなくなったなぁと思います笑
⑦SNSが発達したこと
20年前は携帯はあるものの、電話とメールをするのがやっとで、しかもメールはローマ字打ちという状態だったと聞いています。(私自身は持っておりませんでしたが、周りの大人たちから聞いたはなしです。)今はSNSが発達して、Facebookに次いでInstagramも広まり、チェコにいる日本人の方と知り合ったり、日本に興味のあるチェコ人の方とも繋がりやすくなりました。
また、language exchangeのサービスTandemとHelloTalkも10年ほど前からサービスが始まり、日本語を学びたいチェコ人との語学学習が容易になりました。
チェコ語の語学プログラムにはチェコ人は基本的にいません。
チェコ人と知り合うには、チェコの大学の日本語を学ぶ生徒と接点を持つのも良い方法ですが、人によっては同じ年代の方と出会えるとは限りません。
そのような場合にlanguage exchangeのアプリを活用すると、自分が出会いたい年齢層を絞って探すことも可能です。
また、20年前はチェコ語の映画やアニメを見ようとすると、ビデオを買うしかないという印象でしたが、今ではiVysíláníというアプリでČeská Televizeで放送されたコンテンツを無料で観ることができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?皆さんに紹介したいチェコの良さは
到底この1つの記事の中に納まらないのですが、
以降もいくつかの記事に分けてできる限り紹介できればと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
執筆者紹介

ちひろ
改めまして、ちひろと申します。
私は幼少期の5年をチェコのプラハで過ごし、幼稚園と小学校の3年をプラハで通いました。
それ以降はずっと日本で生活しておりましたが、いつかまたプラハで生活をしたいという気持ちがどこかにありました。約3年の社会人経験の後、将来的にチェコ関する仕事をしたいという考えのもと、プラハでのワーホリを決めました。
今はチェコ語を学びながら、自身の今後やりたいことを探す日々を送っております。