アドルシュパフ=テプリツェ奇岩群
神秘的な岩石都市には興味が尽きることがなく、訪問者をその自然美で虜にします。アドルシュパフ=テプリツェ奇岩群はチェコ共和国で最も人気のある岩石地形の景勝地です。奇岩群の岩と岩の間を通り抜けたり、岩の形に想像をめぐらせたり、ボートに乗って渓流の流れに身をまかせ岩壁ぎりぎりに川を下ったりすることもできます。ぜひ当地に足をお運びになり、高さ数十メートルにも達する奇岩群や断崖絶壁を探訪なさってください。

アドルシュパフ奇岩群とテプリツェ奇岩群は、テプリツェ・ナド・メトゥイー、アドルシュパフおよびスカーリ村のチャープ岳(「コウノトリ岳」の意)の3点が形作る三角形の内側の領域に位置します。この地を散策するご自分が実際には海底部分を歩行しているとは思いもよらないかもしれません。この地では白亜紀の海が後退した結果、ヴルチー・ロクレ(「狼峡谷」の意)で分かれた2つの奇岩群が形成されたのです。

呪文なしでは拝めない滝

壮大な奇岩群の間を縫うように見学コースの遊歩道が設けられています。奇岩にはそれぞれ「市長夫妻」、「ワシの巣」、「歯」、「鬼の橋」など岩の姿にぴったりの名前が付いています。見学の途中「大滝」で休憩することができますが、秘密の呪文を正しく唱えないと大滝は現れてくれません。滝の上方には小さな貯水池がありボート遊びをすることができます。見学コースの最後には「岩の山彦」断崖があります。エコーの効果は確かに大きなもので、そのことはすでに1783年に知られていました。当時ホルンを吹いたり大砲を撃ったりして旅行者を楽しませていたそうです。砲撃の音は「岩の山彦」のクシージョヴィー・ヴルフ(「十字架岳」)の岩壁にぶつかり7回もこだまを繰り返したということです。 

テプリツェの岩壁

テプリツェ奇岩群の見学には3時間は見積もっておいてください。見学コースに沿ってご覧になれる奇岩には「イモムシ」、「肉屋の斧」、「ゴーレム」などという奇妙な形にぴったりの名前が付けられています。ぜひ展望台として改装されたストシュメン城の廃墟をはしごで登ってスリルを味わってみてください。見学ルートをたどっていくとテプリツェ奇岩群のシンボルの一つ、滑らかな表面の巨大な奇岩「望楼」に着きます。「シベリア」の分かれ道で石畳の通路を「大教会広場」の方に進んでいくと「岩の礼拝堂」が見えてきます。幅の狭い抜け道を通ると「ライオンの檻」をご覧になれます。少し先にあるのが「クラコノシュの庭園」です。周囲に屹立しているのが「岩の王冠」、「教会の壁」、「マルチンの壁」、「岩石教会」などの、ここテプリツェ奇岩群で最も有名な奇岩群です。奇観に圧倒されて初めに何に目を向ければいいのかわからなくなります。

オスタシュの迷宮

一見の価値がある場所としてブロウモフの岩壁群も挙げることができます。砂岩の岩石群や切り立った峡谷、それに奇岩が作り出す神秘的な景観を堪能してください。展望台もあり、森林に恵まれた風光明媚な地方の眺望も楽しむことができます。さて岩石都市を語るにあたりオスタシュ自然保護区を忘れることはできません。この区域では実際に岩の迷宮を散策することができます。「ホルニー・ラビリント(上の迷宮)」と「ドルニー・ラビリント(下の迷宮)」の両方を探訪してみてください。見学ルートには断崖や洞窟、通路からなる地形の全体像を一望することができるスポットがあり、自然の造化の妙を堪能することができます。