ウースチー・ナド・ラベム: 長い歴史と現代的な驚きの街
おすすめ:地元の魚料理、ローストダック、酸味の効いたスープ=キセロ
ウースチー地方の首都であるウースチー・ナド・ラベムは、この地域で最も重要な都市のひとつです。エルベ川沿いに位置し、周辺には最高のサイクリングルートがあります。また、この街の数多くの歴史的建造物も必見です。
この地域を特徴づけるのは、川の上の岩上に位置するストシェコフ城です。このお城からは、息を呑むような景色を眺めることができます。作曲家リヒャルト・ワーグナーのインスピレーションの源にもなったことで有名で、オペラ「タンホイザー」の着想をこのお城から得たといわれています。
ほかに訪れてみたい町は?
テプリツェ: ベートーヴェンとゲーテが議論を重ねた場所
おすすめ: 美し歴史の中心地、テプリツェの温泉街
テプリツェは中央ヨーロッパで最も古い温泉街の一つというだけではなく、世界文化遺産の重要人物を惹きつけてきた場所でもあります。有名なドイツの詩人であり作家であるヨハン・ヴォルフガング・ゲーテは、ここで世界的に有名な作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンと出会ったのです。
目的地への行き方:
- プラハからウースティ・ナッド・ラベムへの列車(所要時間:60~80分、チェコ鉄道でオンライン予約)
- ドレスデンからウースティ・ナッド・ラベムへの列車(所要時間:60分、チェコ鉄道でオンライン予約)
- カルロヴィ・ヴァリからウースティ・ナッド・ラベムへの列車(所要時間:100分、チェコ鉄道でオンライン予約)
ドゥフツォフ:女たらしカサノバの回想録
おすすめ:ドゥフツォフ城
ドゥフツォフは、有名な冒険家、ジャコモ・カサノヴァに所以があることで知られています。落ち着きのない誘惑者であり作家であるカサノヴァは、ここでヴァルトゥシュテイン伯爵の司書として人生の最後の年を過ごし、有名な回想録『Histoire de ma vie』を書き上げました。この本の中で彼は自身の冒険心に満ちた恋愛や当時の重要人物との出会いについて述べています。
ハイキングに出かけよう: 息をのむような景色
おすすめ: ハズムブルグ城へ出かけよう
ウースチー・ナド・ラベム地方には、チェコが誇る最も美しいハイキングコースがいくつかあります。自然と美しい景色を堪能したい方は、息を呑むような絶景が楽しめるボヘミア・スイス国立公園のフジェベノフカとクルシュネー・ホリ(「過酷な山々」の意/エルツ山地)を忘れずに訪れてください。ボヘミア・スイス国立公園で最も美しい自然の造形物といわれているプラフチツェ門は必見。褐炭鉱山の上に劇的にそびえるバロック様式のイェゼジー城や、映画『ナルニア国物語』にも登場したチスケー・ステェニの魔法のような砂岩層を探索するのもおすすめ。
チェコ共和国で最も風の強い山、ミレショフカもお忘れなく。ここからは、この地域の風景の中でも最も美しい景色のひとつを眺めることができます。