ミュージック・フェスティバル2021
昨年から今年にかけて、誰もがコロナ禍で1年間活動停止を余儀なくされましたが、文化活動再開とともに、貴方も何らかのイベントにお出かけになれる日を心待ちにしておられることと思います。そこで今回は、文化・音楽体験が満喫できる、チェコ国内で開催される音楽祭をご紹介いたしましょう。コロナ状況は予想がつかないので、今後も変更があるかもしれませんが、ここでは実現されることを祈って、各音楽祭のプランをお知らせいたします。また既に2022年に延期が決定したイベントについても最後に言及しておきます。

レオシュ・ヤナーチェク国際音楽祭(5月27日~7月1日)

このクラシック音楽祭は今年、オストラヴァフクヴァルディ、あるいはオパヴァなど数カ所で開催されます。これは、コロナ感染防止規則が問題なく遵守されるよう、コンサートの一部をコンサート・ホールからオープン・スペースに移す必要があったためで、例えばオープニング・コンサートは、シレジア=オストラヴァ城の中庭で開催される予定です。

コンセルトゥス・モラヴィエ(5月27日~6月24日) 

ユニークな舞台と背景でお届けするコンサート・シリーズ、コンセルトゥス・モラヴィエは、ヴァルチツェで開幕し、その後モラヴィア各地、20ヵ所を周ります。その舞台となるのは、小さな教会あるいは壮大な聖堂、または城の広間など様々です。この音楽祭は主としてクラシック音楽を対象としたものですが、古典音楽を中心に他のジャンルの音楽もご紹介しています。

プラーグ・プロムス(6月6日~7月14日)

今年で既に17年目を迎えるプラーグ・プロムス音楽祭では、プラハ市民会館のコンサート・ホール、クトナー・ホラの聖バルボラ大聖堂、あるいはプラハのジャズ・クラブなど、様々な舞台で映画音楽、クラシック音楽、ジャズをお楽しみいただけます。但しプログラムの変更があるかもしれませんので、プラーグ・プロムスのウェブサイト、あるいはフェイスブックで随時ご確認ください。

フラデツキー・スルノヴラット(6月24日~26日)

ご家族でお楽しみいただける文化イベント、フラデツキー・スルノヴラット(「フラデツの夏至」の意)は、例年通り今年もオパヴァの近くに位置するフラデツ・ナド・モラヴィツィー城で開催されます。ここでは国内外の様々なミュージシャン、グループがお届けする3つの音楽シーンのほか、ディスカッション、セミナー、(お子様向け)演劇、映画、グルメ・シーン、お子様向けプログラム、展示会などなど、ありとあらゆる文化要素をご体験いただけます。音楽も、ギター・ロックから、モダン・シンガーソングライター作品、電子音楽、そしてワールド・ミュージックまで、様々なジャンルのミュージシャンが登場します。

ユナイテッド・アイランズ・オブ・プラーグ(6月25日~26日)

6月末には、プラハ中心部でマルチジャンル・ミュージック・フェスティバル「ユナイテッド・アイランズ・オブ・プラーグ」が開催されます。このフェスティバルは主として新たな才能発掘を目指すもので、若い期待の星が何人も登場しますが、一方でこうした新人をサポートする国内外のベテラン・ミュージシャンもご覧いただけます。

ストラージュニツェ・フォークロア・フェスティバル(6月25日~27日)

この欧州最古にして最大のフォークロア・フェスティバルは、今年は観客なしのオンラインの形で開催。6月最終週末に、フェスティバルの4プログラムの録画が、国内テレビ、ラジオ、そしてインターネット・プラットフォーム(フェスティバルのウェブサイト、フェイスブック、およびiFolklorプラットフォーム)で放映されます。

スメタナのリトミシュル(7月1日~11日)

東ボヘミアの町・リトミシュルで毎年開催され、世界中にファンを獲得しているクラシック音楽祭「スメタナのリトミシュル」。現在のところ、今年も例年通りの開催が予定されています。フェスティバルの今年のテーマは「我が家の鍵」で、確実なもの、強固な基盤への回帰を象徴しています。フェスティバルの会場であるリトミシュル城の中庭には今年、コロナ感染拡大防止策のため昨年初めてスキップされたオペラが戻ってくるのです。スメタナのリトミシュルでは、クラシック以外にも様々なジャンルの音楽がお楽しみいただけます。今年はチェコ人シンガー、アネタ・ラングロヴァーやインディー・ロック・バンド「イェレン」も登場し、ユニークなフュージョンを披露します。

フェスティバル・ボスコヴィツェ(7月8日~11日)

ボスコヴィツェのユダヤ人地区で開催されるこのイベントは、今年で29年目を迎えます。独特な雰囲気で知られるフェスティバル・ボスコヴィツェは、今年も4日間に渡って音楽、展覧会、演劇、映画、そして作家の朗読会などなど、数々のプログラムをお届けします。モラヴィアの町・ボスコヴィツェの名を冠するこのフェスティバルは、その会場が1カ所に限定されておらず、いくつかの場所に分かれて開催されますが、このことがコロナ時期において有利に働いていると言えます。ここではコンサート、演劇、展覧会、パフォーマンス、映画、講演を広大なユダヤ人街、古城、城の庭園の温室、あるいは野外シネマなど市内の様々な場所で開催していますが、フェスティバル開催時期まで何らかの形でコロナ規制が残っていたとしても、その条件に適合するよう、プログラムを簡単にアレンジすることができるのです。

シュラムフェスト(7月30、31日)

モラヴィアの町・ズノイモでは、今年14回目を迎えるストリート・カルチャー、アルタナティブ・カルチャー、そしてクラブ・カルチャーのフェスティバル「シュラムフェスト」が開催されます。その舞台となっているのはズノイモ旧市街で、ここでは日没とディエ川という美しいセッティングが保証されています。

チェスキー・クルムロフ国際音楽祭(9月4日~9月18日)

南ボヘミアの町、チェスキー・クルムロフでは、今年クラシック音楽祭が30周年記念回を迎えます。このフェスティバルはその舞台のユニークさで特に知られており、例えばチェスキー・クルムロフ城の庭園、バロック式劇場マスカレード・ホールなど、ゲニウス・ロキを擁する、この歴史の町を代表するユニークなスポットで、素晴らしいコンサート体験を楽しむことができるのです。

延期・キャンセルされたフェスティバル 

チェコで既に伝統となっているロック・フェスティバル「ロック・フォー・ピープル」は、残念ながら今年は開催されず、次回開催は2022年となっています。またプラハの人気フェスティバル「メトロノーム・プラハ」、オストラヴァの「カラーズ・オブ・オストラヴァ」、フェステヴィバル「ベナーツカー!(ベネチアの夜)」、そしてプラハの「ビーツ・フォー・ラブ」もやはりコロナ禍とそれに伴う規制により、「ロック・フォー・ピープル」と同じ運命をたどることになりました。