トラムファン向け旅のヒント
少し変った旅の思い出作りをされたいという方のために、ここではトラムに関して、チェコで体験、トライのできるとっておきの場所をご紹介いたしましょう。ノスタルジックなトラム、あるいは観光用トラムラインのほか、2つの町の間を行き来しているトラムなどなど、ユニークなトラム情報が満載です。

ノスタルジックなトラムで夢見心地 

プラハの町の美しさは、昔の車両を用いたトラム42からもお楽しみいただけます。これは春から秋にかけて運行しており、プラハ中心部の名所旧跡を巡る周遊コースとなっています。ルート上の停留所には全て停止し、乗客は繰り返し乗り降りすることができます。各停留所は、特に有名な名所旧跡、例えば市民会館カレル橋、あるいはペトシーン展望台などまで簡単に歩いていける距離にあります。チケットは、昔の制服に身を包んだトラムの車掌から、車内で直接購入することができます。車両は何種類かありますが、うち最も古いものは第一次世界大戦前に使用されていたもの、また比較的新しいものとしては、1950年代末から60年代初頭にかけて運行していたものなどがあります。同様の観光用トラムはオストラヴァでも見られますが、ここでは例えば5月末の「ミュージアム・ナイト」、あるいはクリスマス前のアドベントの時期など、特別な場合にのみ運行しています。一方ブルノでは、クラシックなトラムは7月、8月の週末にご利用いただけます。

デザイン・トラムでお祝いを 

プラハでは、T3型のトラムは50年近くの間運行し、市民の足となっていました。そこでプラハ交通局は、デザイナー、アンナ・マレショヴァーと協力して、この伝説の車両を改造した観光用トラムを生み出しました。このトラムは全面改装されている反面、T3型が誕生した時代・1960年代の雰囲気をそのまま伝えることに成功しており、2019年には栄えあるレッド・ドット・デザイン賞を受賞しています。トラムは、事前に予約すれば、貸し切りの市内観光や誕生日祝いなど、特別なお祝いの機会にも利用することができます。

トラムの休憩所を知る 

プラハ城近くにあるプラハのトラム車庫には、市内公共交通博物館もあり、公共交通機関の歴史的なコレクションを見ることができます。ここには昔のトラム、バス、トロリーバスが40台以上展示されており、その他模型、写真、昔の文書、切符、あるいは地図などもご覧いただけます。トラムの展示物としては、プラハ市内をこれまで走ってきたトラム全種類をそろえたコレクションのほか、空襲対策として窓が青いペンキで塗られた、非常に珍しい第二次世界大戦期のトラムなどがあります。車庫そのものは1909年に当時の王国首都プラハ電気会社により建てられたもので、プラハの公共交通創始期における典型的な交通用建築物と言えます。

トラムでプールに、スキーに、そして森の散策に 

チェコでは、ちょっと変わったトラム利用もなされています。トラムは都市部において、通常街中の移動手段として利用されているものですが、うち3都市では郊外も走っており、トラムの窓から森の景色を楽しむことができるのです。例えば北モラヴィアオストラヴァでは、市の境界を越え、周辺の村を抜けて走っていくラインが1つあります。これは、1950年代、鉄道が廃止されたときに、線路を全面的に撤廃してしまうのは惜しいとして、トラムの線路に改造されたものが、今も使用されているためです。このラインは単線で、中央ヨーロッパ最大の自然水浴場の周辺を、森や村を抜けて走ります。またこれで小さなスキー場にも行くことができます。季節によって、水着あるいはスキーを手に、トラムを行楽に利用することができるのです。また2つ目にご紹介するラインは、北ボヘミアの町・リベレツヤブロネツ・ナド・ニソウを結ぶもので、両市間、距離にして13 kmを30分で走ります。このトラムからも、美しい森や、山麓の村の景色をお楽しみいただけます。

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https://www.dpp.cz/en/entertainment-and-experience/events-and-attractions/t3-coupe
https://www.dpp.cz/en/entertainment-and-experience/dpp-history/historic-tram-lines-nos-42-and-43