プラハが「欧州のハート」に位置する事実が、その長い歴史上現在ほど強く人々の心に刻み込まれている時代はこれまでなかったでしょう。チェコの首都は、誰もが自分の好奇心を満足させられる、一大文化都市に生まれ変わったのです。地元の小さなビストロでプラハを味わうのも良いですし、モダン・アートサーカスを思う存分堪能するのも、また芸術と思想の自由で沸き立つプラハ7区のボヘミアン地区、アート・ディストリクトを訪ねるのも良いでしょう。
ヴルショヴィツェ、ヴィノフラデイ、ナープラフカ:現代プラハのトレンドが決まる場所
観光客の人混みを避け、且つ真のプラハの姿をご覧になりたいという方は、プラハのヴルショヴィツェ地区あるいはヴィノフラデイ地区をお訪ねください。ここでは、ローカルなフェスティバル、市場、街頭コンサートなどを地元の住民と一緒に彼らの視点からお楽しみいただけます。ヴィノフラデイ地区近くの公園・グレーボフカでは、定期的にグルメ・フェスティバルや葡萄の収穫祭が開催されており、チェコのみならず、外国の料理も試すことができます。もう少しのんびりと過ごしたいという方は、仲間と公園へお出かけください。ピクニックを楽しめるプラハ市内の公園は選り取り見取り。中にはヴィートコフのリーグル公園のようにビールを堪能できるところもあります。一方ナイト・ライフを満喫したいという方には、ダンシング・ハウスの近くにあるナープラフカ(河岸遊歩道)がお勧め。ヴルタヴァ川沿いのロマンチックなスポットが、夜にはパーティーやライブ音楽、そして人々とで熱気に溢れた場所に早変わりします。レトナー公園:メトロノームと絶景と
レトナー地区には、プラハで2番目に大きな公園があります。ここはまた、プラハ市内で最大級の緑地でもあります。高台という地の利から、ここからヴルタヴァ川と町全体を被写体におさめることができます。レトナー公園にはまた、歴史的に非常に貴重なものも隠されています。例えば100年以上前に造られたメリーゴーランド、あるいは高さ25 mのメトロノームなどですが、後者のメトロノーム周辺は、スケートボードの恰好の練習場となっており、時として非常に高難度の技に挑むスケートボーダーたちの姿も見られます。DOX:ホレショヴィツェ地区中心部にある現代美術のメッカ
プラハ中心部の喧騒から逃れたいという方は是非、ホレショヴィツェ地区に足を延ばしてみてください。地下鉄駅「ナードラジー・ホレショヴィツェ(ホレショヴィツェ鉄道駅)」近くには、現代美術センターDOXがあります。ここでは6,000 m2の空間に、あらゆるジャンルの国内外の芸術家の作品が展示されており、また建築あるいはデザインに関心のある方にもお楽しみいただけます。DOXは、展示会のみならず、講演会、パフォーマンス、あるいは教育プログラムなども実施されているライブ空間です。DOXは、その建物自体からして既に注目に値します。テラス付きのスタイリッシュなカフェからは、この建物全体を望む素晴らしい景色が楽しめます。ここでは展示会やイベントのプログラムもさることながら、元工場の建物の屋根に不時着したように横たわり、文化イベントにバックグラウンドを提供している優美な木造の飛行船「ガリバー号」の存在も大きな魅力となっています。ヤトカ78:サプライズに満ちた新しいサーカス
一見何の変哲もないプラハ市場の敷地内には、珠玉の劇場が隠されています。ヤトカ78と呼ばれるこの劇場は、7番と8番のホール内にありますが、これらの空間は現在ギャラリーやカフェをも擁する、美しいインダストリアル空間に改築されています。さらに奥に進むとシアター・ホールがありますが、ここはいわゆるヌーヴォー・シルク(新しいサーカス)あるいは新しいアートの発表の場となっており、サーカス団「シルク・ラ・プティカ」の若いアーティスト、そしてベテランのプロフェッショナルが、他では決して見られないような、魅惑的且つ感動的な舞台を披露いたします。ヤトカ78においでになる前、できれば日中にお時間があるようでしたら、是非この近くの公園ストロモフカも散策してみてください。公園内には、広大な緑地のほか、噴水、池などもあり、仲間とのピクニック会場としても最適です。国立美術館へ、ミュシャ、モネ、そしてチャペックをたずねて
ホレショヴィツェ地区にもう少し留まることにいたしましょう。19世紀、あるいは現代の芸術、最新のアートシーンにご関心ありという方は、是非見本市宮殿にお立ち寄りください。これはプラハの国立美術館のメイン展示場で、20世紀から現在までの時代を代表する国内外芸術家の作品を、その展示会、コレクションで披露してくれています。館内地階には喫茶店「カフェ・イェドナ」がありますが、ここでは厳選されたコーヒー、軽食が楽しめるほか、キッズ・コーナーもあります。










