ユネスコ世界遺産登録30周年
今年は、プラハ歴史地区がユネスコ世界文化・自然遺産に登録されてから、30年目にあたります。世界遺産にはプラハのほか、チェスキー・クルムロフ、そしてテルチも登録されています。貴方もこの記念すべき年をチェコで過ごしてみませんか?

歴史が漂う場所 

プラハと言えばカレル橋プラハ城旧市街広場と天文時計が市内観光の定番ですが、見どころはもちろんこれだけではありません。この町で発掘すべきお宝はまだまだたくさん存在するのです。例えばマラー・ストラナの聖ミクラーシュ教会。ここは、モーツアルトが自ら演奏したオルガンがあることで知られています。またプラハ・ユダヤ人街は、欧州で最も保存状態の良い一大ユダヤ文化遺産を形成しています。特に、現在も機能しているものとしては最古のシナゴーグ、旧新シナゴーグは必見です。さらにプラハでは、新たに修築された国立博物館でも歴史を感じることができます。そして都会の喧騒に疲れを感じたら、市内の庭園、例えばバロック式のヴルトバ庭園で一休みしましょう。この庭園はアルプス以北で最も美しいものとされており、またここからは素晴らしいプラハのパノラマ風景もお楽しみいただけます。

何か特別な体験をしたいときに、見るべきもの 

プラハのように観光客によく知られた町でも、人がうらやむような、人知れぬ場所でゆっくりと過ごすことが可能となっています。例えばストラホフ修道院葡萄園と展望スポットを試してみてください。ここからの景色は、プラハでも最も美しいものとされています。静けさを満喫し、絶景を写真に収めた後は、是非修道院付属ビール醸造所のクラフトビールもご賞味ください。またここからほど近いノヴィー・スヴェトと呼ばれる、小さな家が並ぶロマンチックな一角でも、小道の散策をお楽しみいただけます。あるいは旧市街広場の中心に位置するクレメンティヌムを訪ねてみるのもよいでしょう。ここは現在チェコ国立図書館となっていますが、見学者に対して一般公開されているその歴史的な図書館ホールは、欧州で最も美しいホールの一つに数えられています。一方プラハ市内の公園の中でも最大級のストロモフカ公園は、とりわけ夏の暑い中、池のほとり、あるいは最近開店したレストラン「シュレフトフカ」内など、涼をとれる憩いの場を提供しています。またアートがお好きという方は、市内に点在する現代アート・ギャラリーも是非訪ねてみてください。特にホレショヴィツェ地区のDOX、あるいはマラー・ストラナにできた新しいギャラリー「クンストハレ」は必見です。

チェコ・ユネスコの 旅

チェコでは、過去30年間に16の史跡がユネスコ文化遺産に登録されています。クロムニェジーシュの歴史的な庭園、民俗建築物が立ち並ぶ農村、あるいはクトナー・ホラの壮麗な大聖堂などなど様々な遺産の中から、貴方が最も体験したいものをピックアップして、心行くまでご鑑賞ください。