国際音楽祭スメタナのリトミシュル2023、いよいよ開幕!

国際音楽祭スメタナのリトミシュル2023、いよいよ開幕!

2023年6月5日から7月2日の期間中、チェコで2番目に古くから開催されている音楽祭で、魅力あふれるベル・エポックの世界に浸りましょう!

国際音楽祭スメタナのリトミシュル2023、いよいよ開幕!
2023年6月15日から、65回目となる国内2番目に古いフェスティバル「スメタナのリトミシュル」がいよいよ幕を開けます。フェスティバルのラインナップは、世界的に有名な芸術家で一杯。18日間35公演に、例えば台湾のオルガン奏者シャオ・イーユ、イタリアのソプラノ歌手マリエ・アグレスタやロベルタ・マメリ、あるいはアメリカ人指揮者のデニス・R・デイヴィスなどが出演します。



ベル・エポック万歳!

偉大なチェコ作曲家ベドジフ・スメタナ美しい故郷で毎年開催される、フェスティバルの今年のテーマベル・エポック(19世紀と20世紀の境目の時代)。スメタナのリトミシュル のプログラムで演奏される「美しい時代」に生まれた数々の作品の手始めとして、台湾出身オルガン奏者のシャオ・イーユが、パリで行われた第7回万国博覧会のためにシャルル=マリー・ウィドールが作曲した「オルガン交響曲第6番」を演奏します。

チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲ニ長調」を演奏するのはウィーンの音楽家フェドル・ルディン。アントニーン・ドヴォジャークの「交響曲第7番ニ短調」はアメリカ人指揮者のデニス・ラッセル・デイヴィス率いるブルノ交響楽団が演奏します。ロシア出身アメリカ人ピアニスト、キリル・ゲルシュタインは、チェコ交響楽団と共にラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調」演奏します。同様にベル・エポック時代の作品として、プッチーニやヴェルディのオペラも上演。そこでは、ブルノ国民劇場ヤナーチェクオペラによる「オセロ」が上演されます。

ドヴォジャークとバッハを同時にリトミシュルで

スメタナのリトミシュルのプログラムは、他の時代の作品も紹介します。オペラ界の星シリーズには、例えばソプラニストのマリア・アグレスタが出演。フェスティバルでは体系的にJ.S.バッハの作品も紹介しており、ドレスデン室内合唱団のコンサートでも演奏の予定です。教会音楽としてはドヴォジャークの「スターバト・マテール」をチェコ交響楽団とプラハ交響楽団合唱団が演奏し、あるいはミヒャエル・ハイドンの「聖キュリロスとメトディオスに捧げるミサ曲」も演奏されます。

時間をまたぐ音楽旅行

古楽イタリアのソプラニスト、ロベルタ・マメリのコンサート、あるいはペルゴーシのオペラ・ブッファ「奥様女中」で紹介されます。しかし現代音楽も忘れてはいませんし、特別な子供向けミュージック・ダンスプログラムも用意されています。フェスティバルはマリア・カラスの生誕100周年も記念して、テレンス・マクナリーの戯曲「マスタークラス」を上演します。

クラッシック音楽の宝庫は時にちょっとしたスパイスも必要…

メインプログラム以外にも、スメタナのリトミシュルではゆったりと楽しめるフェスティバルの庭↗が用意されています。これは、リトミシュル城に近い修道院の庭の芝生の上に敷物を敷いて、様々なスタイルの音楽を快適に鑑賞する企画です。また、造形美術と親しむスメタナのリトミシュル↗と題した複合的展覧会もフェスティバルに色を添えます。

音楽以外にも盛りだくさん

国際音楽祭はリトミシュルの様々な場所(スメタナの家、協会、歴史ある遊泳場、マルチファンクション・ホール)を会場とするだけでなく、ノヴェー・フラディの城でも開催されます。UNESCOの文化遺産指定を受けているリトミシュル城の総合的修復工事のため、今年はフェスティバルにとって伝統的中心舞台―城の内庭を使用せずに開催せねばならないのです。とはいっても、スメタナのリトミシュルが忘れがたい芸術体験を与えてくれるだけでなく、チェコの歴史ある町の魅力という比類ない独自性も与えてくれることに変わりはありません。

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