心地よさ、アドレナリン、ワイン醸造も目的になる、夏のチェコでのサイクリング7選

心地よさ、アドレナリン、ワイン醸造も目的になる、夏のチェコでのサイクリング7選

リラクゼーションあるいは冒険、いずれにしても自転車をもってチェコへどうぞ。

心地よさ、アドレナリン、ワイン醸造も目的になる、夏のチェコでのサイクリング7選
サイクリングとチェコ共和国、この2つはよい組み合わせです。それは増加をたどるサイクリングロードの数をみても明らかなこと。ボヘミアやモラビアの川沿いのコースはその距離を伸ばしており、手付かずの自然の中、さらにはより厳しい山地のシングル・トラックの数も増加、さらには南モラビアのロマンティックなワイン畑のサイクリングを楽しむ人たちも増えています。ここにあなたも加わってみてください。取っ掛かりに、7箇所を手短にご紹介します。

1.リラックスできるサイクリング・ホリデー―エルベ・サイクリングロード

飛び行く景色を楽しみ、日常の雑事を忘れ、多くの見所あるいは美しい自然が並ぶ軽いコースを楽しむサイクリング・ホリデーをお望みなら、水のある場所を目指してください。ボヘミアの川の多くには、クオリティの高いサイクリングロードが設置されています。ここを走れば、興味深い  歴史的な町々、建築の至宝、さらには自然の造形に出会えます。

最も人気のコースの1つが クルコノシェ山脈エルベ川源流 から、ムニェルニークあるいは ブランディース・ナド・ラベムのような中世の町々を通り抜け、独特な岩の造形のあるボヘミアン・スイス へつながるエルベ・サイクリングロードです。ここは子供の居る家族にも長距離走行を好むサイクリストにも人気のコースで、その理由としては困難な地形がコース上にないということがあげられます。 ムニェルニークの前まではプラハからのつながりが大変よく、あるいは逆方向へも首都まで走りぬけることができます。エルベ・サイクリングロードはチェコ共和国からその先のドイツまで続いており、ドイツでは名高いサイクリングロードのエルベコースと呼ばれます。

2.都市間を自転車で―グリーン・ウェイ プラハ―ウィーン

プラハからもう1つの首都―ウィーンに向けサイクリングに出ることができます。両都市を結びつけるのはグリーン・ウェイと名づけられたサイクリングロードで、サイクリストをターボルイインドルジフーフ・フラデツ周辺、更にその先の ポディイー国立公園へ、そして文化財関係者たちが城のエリアが世界で一番広範囲に構成された場所と評価する レドニツェ―ヴァルティツェ地区 (UNESCO)のそばへも導きます。サイクリストはそれ以外にも、心地よいコース自体を堪能できます。

ウィーンへつながるサイクリングロードはもう1つあります。こちらはブルノとの間を結ぶものです。西側では絵のように美しい パーラヴァ地域を通っています。ここはチェコ共和国だけでなく、国境をこえた場所でも有名な美味しいワインの産地です。これについてはまた後ほど詳細をご紹介します。

3.オフルジェ川 に沿って

また次の川・サイクリングロードに目を移しましょう。今回は チェコ共和国の西側です。このコースはオフルジェ川の源泉から始まり  ヘプを通り抜け、 有名な 温泉三角地帯 へと続き、ビール地域として有名ジャテツそばへと向かうものです。コースはオフルジェ川がエルベ川へと注ぎ、既にお話したエルベ・サイクリングロードとつながる  リトムニェルジツェまで続きます。

4.サイクリングで池の地方へ

心地よいサイクリング・ホリデーを トシェボニュでも満喫できます。ここの穏やかな池の多い地域は、軽いサイクリングを楽しむためにあるような場所です(元々、14世紀に権力のあったロジュムベルク家が魚の養殖のために作らせた場所ですが、その平坦な地形は、今日ではちょっとしたサイクリングを楽しむためには格好のものとなっています)。

5.モラヴィアを横切って

バチャ運河でサイクリングを楽しめるモラビアも、同じような環境です。運河は上記の池よりも遅い19世紀の前半に、経済的理由から造られました。 現在、運河近辺は自転車あるいはスケートで80キロに及ぶ道のりを走ることができるようになっています。

6.シングル トラックという名のアドレナリン体験

もし、まっすぐな道が続くだけのサイクリングロードではつまらなすぎて目が回ってしまう、あるいは理想的な休暇にはアドレナリンと興奮が欠かせないというのであれば、リヘプ山脈にあるシングルトラックのうちの1つを試してみてください。山々はそれぞれが独特のものであり、長い間人の手が入りませんでした。ポーランドと高山地帯であるイエセニーキの間に隠れるようにしてあるその位置関係も影響しています。今日までリヘプ山脈はチェコ国内で最も忘れられた場所のひとつとなっています。数年前にチェルナー・ヴォダ地域のカルテンシュテインの城跡そばに、近代的なシングルトラック・ネットワークが敷かれました。その長さは合計で数十キロに及びます。これによってリヘプ山脈地域は大変なスピードで活性化されています。

他のシングルトラックは、 チェコ共和国北側に位置するイイゼラ山脈にあります。山脈のチェコ側で最も高いところはスムルクといい、その険しい山肌を、純粋な自然の中でのスポーツから得られるアドレナリン体験をもとめる全ての人たちが利用することができます。

全く新しいシングルトラックが、 ドルニー・モラヴァのスポーツエリア内にできました。これによって、スポーツ利用の幅を広げています。 エリアは山岳トレッキングの出発点としても良好な場所であり、また最近オープンされた 空中歩道やチルドレン・ファン・パーク、ウォーター・パークにも人が訪れています。

MTB用シングル・トラックは他にもミスロチョヴィツェ(Mysločovice)や(Bílá)、キチェルカ・ナ・モラビェ(Kyčerka na Moravě)にもありますし、南ボヘミアではヤボルニツェ・サーキット東ボヘミアではトルトノフ・トレイルを試してみてください。

7.グルメのための自転車旅行

特別な自転車旅行のカテゴリーには、南モラビアのワインの伝統を目的にするものがあります。この地域には自転車のために編まれたコースがあり、メインコースは ズノイモからウーヘルスケー・フラディシュチェまでのものです。ワイン街道コースのネットワークは合計で 1200キロメートルの長さがあります。これらのコースは心地よいワイン貯蔵庫をもった小さな村々、歴史・自然の見所へあなたを案内します。コースを行けばワインの首都 ミクロフ、 ブジェツラフ 、そしてその先の レドニツェ―ヴァルティツェエリアへたどり着けます。しかも通年で、南モラビアでは多くのフェスティヴァルが行われており、一般向けに特別な小旅行も組まれています。

ワイン街道コースは南モラビアという土地を知る旅に皆さんを案内するだけでなく、ワインや、ブドウに生涯を通じた愛情をもって栽培をしている人たちを知る機会となります。ワイン畑を走れば独特の雰囲気を感じることができ、その後にはここちよいペンションで最高の品質のワインによって疲れを癒すことができるのです。
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