チェコスロバキアの独立100周年記念日を祝いましょう
1918年、ヨーロッパ史を書き換えた第一次世界大戦が終わりました。そのとき、古い国家が滅び、新しい国家が生まれましたが、その一つが独立したチェコスロバキアでした。現在100年が経ち、チェコスロバキアは存在していませんが、代わりにチェコ共和国がこの記念祝典を催します。2018年はチェコ共和国にとってお祝いの年で、独立したチェコスロバキアが創立された10月28日に祝賀は最高潮を迎えます。皆さまを最も大事なお祝いにご招待いたします。チェコ人と一緒に共和国の100周年を祝いましょう!

プラハ‐首都が祝う

完全に修復された旧市街広場の天文時計は修理後の9月28日に始動し、祝賀の象徴として、チェコスロバキア創立のお祝いを1か月間にわたって始めました。プラハの天文時計は世界で最も古い装置です。

国立美術館は、チェコスロバキアの創立記念に際して、ヴェレトルジュニー宮殿(Veletržní palác)の建物の2階を占める新しい展覧会をいくつか準備しました。19181938:第一共和国という主要な展覧会は1024から開催され、チェコスロバキアの創立から1938年までの美術を中心に展示しています。展示されているのは、美術作品だけではなく、チェコスロバキアの最初の20年における他分野の作品、本、デザイン、応用グラフィック等も含まれています。

国立博物館でも祝典が催されます。長年にわたる高価な改築期間を経て、国立博物館の歴史的な建物が公開されます。国立博物館はお祝いに、チェコ‐スロバキアの展覧会(20181028日~2019630)という形で参加します。展覧会は、いかにして2つの民族が共に独立した国家の創立を決めたか、チェコ人とスロバキア人が一緒の国家が1992年までどのように存在していたのかということをご紹介します。国立技術博物館では、チェコスロバキアの技術的・産業的な発展をマッピングし、世界に誇る製品が展示される、メイド・イン・チェコスロバキア20181019日~2019630)という展覧会を開催します。

1027には、ヴァーツラフ広場で国立博物館の建物にビデオマッピングを映写し、ヴァーツラフ広場旧市街広場共和国広場(Náměstí Republiky)の3つのステージで様々なコンサートを開催します。ステージセットと出演者はプラハの様々なエリアにある路上で第一共和国の雰囲気をよみがえらせます。クラシック音楽がお好きなら、1027に歌劇団が、神話に基づく王女とチェコの国家の始まりについての、歴史的なオペラ・リブシェ(Libuše)を上演しますので、国民劇場にお越しください。このオペラは作曲家ベドジッヒ・スメタナ(Bedřich Smetana)の希望に沿って、大事なチェコのイベントと記念日にしか上演されません。プラハのルドルフィヌム(Rudolfinum)では10月28日の16時から共和国の100周年記念日にチェコラジオのシンフォニー・オーケストラ(Symfonický orchestr Českého rozhlasu)の特別なコンサートが上演されます。

一般公開日

1028の祝日に際して、伝統的で興味深い場所、国有の建物と記念館がいくつか公開されます。例えば、共和国広場(Náměstí Republiky)の市民会館(Obecní dům)、チェコ共和国の国会議事堂(トゥーン宮殿・シュテルンベルク宮殿・スミジツキー宮殿)と上院(ヴァレンシュタイン宮殿とコロフラット宮殿)の名高い建物小地区にあるティルシュの家(Tyršův dům)。

お祝いは西から東に最高潮を迎えます

祝うのは、プラハだけではありません。チェコ共和国全体、さらには外国からも祝います。例えば、西ボヘミアピルゼン市では、第一共和国風の観光ツアー、あるいは、一般に公開されていない場所を訪れることができます。ピルゼンの市役所では、チェコ国歌の原稿が展示されます。市内を灯のパレードが通り、お祝いはナショナル・カラーの花火で最高潮に達します。

100周年の記念日をモラビアブルノ市でも祝います。ブルノ市の博物館はシュピルベルク城(Špilberk)で1918年‐戦争は何を得たか、何をもたらしたかという展覧会を開催しています。ブルノ・フェア・センター(Brněnské výstaviště)では年末までアルフォンス・ミュシャ(Alfons Mucha)が描いた有名なスラヴ叙事詩の20作品のうちの9作品が展示されます。

東モラビアズリーン市の20世紀前半における発展にBata(Baťa)社という有名な靴会社の創設者トマーシュ・バタ(Tomáš Baťa)が貢献しました。ズリーン市の東南モラビア博物館はBata社の歴史、その活動と、その企業家精神の影響を受けた人物についての不屈の精神の展覧会を開催しました。

チェコスロバキアの創立100周年記念日、まさにその日に、ニューヨークのカーネギーホールでチェコ・フィルハーモニーが上演します。3日前、チェコ・フィルハーモニーはロンドンも訪れ、チェコウィークに際して上演します。

ユニークな観兵式

チェコスロバキア独立100周年記念日における、お祝いのクライマックスの一つとして、プラハ6区のエヴロプスカー通り(Evropská třída)で祝典用の観兵式が行われます。観兵式では、10月28日の14時からチェコ共和国の軍隊の2,000人の兵士と200種類の軍事技術が展示されます。展示は、現代軍事技術だけではありません。レテンスカー・プラーニ(Letenská pláň)では軍隊が1918年から利用していた歴史的な技術も観賞できます。