伝統的なクリスマスマーケットに少し飽きてしまった方や、人混みを避けたい方には、プラハでのユニークな体験がおすすめです。世界的なアーティストによる展覧会や、クリスタルが輝く庭園、幻想的な光のショーなど──アドベントの時期のプラハには、一般的なクリスマスのイメージを超える魅力があふれています。

アートと遊び心を

ストリートアートがユーゲントシュティール建築を彩る:パスタ・オナーのエルミタージュ展

チェコの視覚芸術を代表するアーティストのひとり、パスタ・オナーが、プラハ市民会館(Municipal House)のユーゲントシュティール様式の空間で、個展《エルミタージュ》を開催中です(2025年12月31日まで)。彼の最大規模となる本展では、「隠れ家」という象徴的なテーマを、現代の芸術の聖域として表現しています。都会のストリート文化を思わせる力強い作品と、歴史ある建築との対比が大きな魅力です。新しい時代の象徴と、時を超えた気品が響き合う、迫力ある世界へと人々を導きます。

デヴィッド・リンチ 📍 DOX

プラハの現代芸術センター(DOX Centre for Contemporary Art)では、特別な展示が開かれています。
2026年2月8日まで開催される「デヴィッド・リンチ:炎の中へ」では、400点以上の作品が紹介され、その多くが初公開となります。独自性あふれる映像世界、フランツ・カフカへの深い敬意、さらにはプラハでの音楽活動などで知られるリンチ。本展では、彼の驚くほど幅広い才能を存分に味わうことができます。


マルティン・ヤネツキー:《Dreamer》展📍KodlContemporary

チェコを代表するガラス作家、マルティン・ヤネツキーの展覧会《Dreamer》では、内部から形をつくるという極めて珍しい技法を用いた、見事なガラス作品が並びます。人間の表情や心の奥にある思い、そして想像力の広がりを表現した作品は、繊細でありながら非常に力強く、深い余韻を残します。展示は 2026年1月11日まで、プラハの KodlContemporary にて開催。近くには新装された五つ星ホテルFairmont Golden Pragueがあります。さらに、2025年12月16日 午後4時からは、解説付きのツアーも行われます。

プラハの歴史が、今ここによみがえる。

プラハ市立博物館の本館が、大規模改修を経て2025年12月の第一週末に再開します。生まれ変わった館内に、ぜひ注目していただきたいです。この改装には驚くばかりで、最新技術を取り入れた展示や、迫力ある映像と音の演出、そして精巧な手作りのプラハ都市模型も新たに公開。子どもから大人まで、誰もがワクワクする体験が待っています。

アドベントは、水晶のきらめく季節

プラハ植物園では、ガラス作家 イジー・パチネクによる魅力的な展示「クリスタル・ガーデン」が開催され、冬の寒さの中でも美しく彩られています。2026年2月15日まで、ガラスで作られた動植物の不思議な展示を楽しむことができます。夕方のツアーもあり、昼とは違った幻想的な雰囲気が味わえます。

ダン・ブラウンの足跡をたどる

ダン・ブラウンが小説 The Secret of Secrets の舞台に選んだプラハを歩いてみませんか?物語のヒントになった街の奥まった路地や歴史ある通り、不思議な雰囲気をたたえる名所の数々──歩くたびに、歴史と謎が絡み合うプラハの別の顔が見えてきます。


光に満ちた冬の夜

プラハはどの季節も魅力にあふれていますが、年末のこの時期は格別です。
長くなる夜が、街並み名所をいっそう引き立てます。

きらびやかなクリスマストラムで街巡り

きれいに飾りつけられた特別運行の電車に乗ってみませんか?アドベント最初の日曜日からエピファニーまで、プラハの見どころを巡ります。さらにうれしい特典付き!この電車の乗車券があれば、プラハの塔への入場料が割引されます!塔の上から眺める街は、まさに光の海です。


プラハ動物園と光のショー

冬のこの季節こそ、プラハ動物園へ出かけてみませんか?南国の雰囲気を味わえる熱帯館で体を温めたあとは、特別な入場券で楽しめるライト・ズーの展示へ。アジアの動物や植物をかたどった100以上の光のランタンが園内を彩り、幻想的な世界が広がります。展示は 2026年2月15日まで開催されています。


プラハの光の公園

夕暮れとともに開園し、夜の訪れまで色とりどりの光が楽しめる光のパーク。ヴルタヴァ川沿いの ジュルテー・ラズニェでは、宇宙をテーマにした不思議な世界が広がります。また、プラハの ジバンで開催されている ルミナ・パークでは、ランタンが織り成す、芸術と自然、そしてアジアの物語が調和した幻想的な展示を満喫できます。こちらは 2026年2月1日までの開催です。さあ、光の冒険へ出かけましょう!


カレル橋のランプライター

毎年、プラハ歴史地区のアドベントには、オールドプラハのランプライターが灯りをともします。長い棒を使い、ガス灯に一つずつ火が灯されます。歴史的な衣装に身を包んだランプライターが、旧市街からスタートして、カレル橋とクリジョヴニツケ広場にわたる46基のガス灯を手作業で点灯。毎年12月23日まで、夕方4時頃からこの光景をご覧いただけます。プラハの冬を彩る、忘れられないひとときを――ぜひお見逃しなく。


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